- 歯周病対策に、電動歯ブラシはかなり有効
- しかし正しい使い方をしないと、歯周病が悪化する可能性あり
- 手磨きにはないデメリットも複数あり
- 1万円程度でも初心者にとって十分な性能の電動歯ブラシもある
初めに、電動歯ブラシは、普通の歯ブラシよりすべてが優れているわけではありません。
むしろ使い方を誤ると、歯周病を悪化させる可能性があります。
それを防ぐための情報を、電動歯ブラシ利用者の立場から解説。
電動歯ブラシのデメリットから、初心者が最低限覚えておくべきこともシンプルに記載しました。
記事後半では、実際にぼくがAmazonで購入した電動歯ブラシも紹介しています。
残り50年の人生で歯に時間や出費を割きたくない人は、ぜひ最後まで眺めていってくださいね。
歯周病になったかも……原因は誤ったブラッシングを続けた自分

「電動歯ブラシって、しっかり歯が磨けなさそうで、歯周病が進んじゃいそう」
電動歯ブラシを使ったことがない人は、このようなイメージを持たれている方も少なくないと思います。
少なくとも、30年以上手磨き一筋だったぼくは電動歯ブラシに対して上記のネガティブな印象を抱いていました。
ですが実際は、電動歯ブラシの方が、正しく使うことで歯周病の進行を遅らせることができます。
そもそも歯周病ってどういう状態?……
- 歯の周りの歯茎に炎症が起きている
- 歯磨きすると歯茎から出血する
- 歯茎が下がって歯が大きく露出している
- 歯がグラグラしている
このような状態をすべて歯周病と呼びます。
残りの人生を無病息災で行きたいなら、なるべく歯周病とは無縁でいたいもの。
そうなると、日々のお手入れ、すなわち歯磨きが大切になりますよね。
むろん、無能なぼくもそれくらいは分かるので、食後の歯磨きは忘れないよう意識しております。
しかもぼくは歯並びもあまり良くなかったので……
- 2、30分ひたすら歯磨きする
- 歯垢が貯まりやすい箇所を何度も磨く
- キレイに見せたい箇所は強めに磨く
といった感じで、ことさら歯磨きは意識して行ってきました。
ですが残念ながら、これらはどれも歯茎を傷める要因。
歯茎に負担をかけてしまい、歯茎下がりを引き起こしてしまいます。
先ほどもお話したように、歯茎が下がって歯が大きく露出した状態となると、歯周病です。
昔歯医者さんに「ブラッシング圧が強いので、もっと柔らかく磨きましょう」と言われました。
にも関わらず、強い力で長時間歯磨きを続けた結果、歯茎が削れ、ぼくは歯周病となってしまいました。
今からでも遅くない!歯周病予防なら手磨きではなく電動歯ブラシを選ぶべき理由

もちろん、歯周病に至る原因は、正しいブラッシングを実践してこなかった自分にあります。
しかし、手磨きではなく電動歯ブラシを20代から採用していたら、歯茎下がりはかなり防げていたと思います。
というのも、電動歯ブラシの特徴は時短以上に、歯磨きを合理的に行えることだからです。
電動歯ブラシのメリット……
- 歯や歯茎への負担を抑えつつ、ブラッシングできる
- タイマー機能で適切な時間磨ける(例:2分で自動停止)※
- 強い力で磨こうとすると自動で停止・減速する※
※機種によっては機能の有無は異なる
歯磨きとは、口内環境を清潔に保つためには必要な作業ではあります。
ですが歯や歯茎に負担をかける作業であるということも事実。
そうなると……
- なるべく短時間で
- なるべく小さな負担で
歯磨きを行える電動歯ブラシは、健全な口内環境を維持するのに、手磨きより適していると言えるでしょう。
そういえば、過去ぼくがお世話になった歯医者さんで使っていた歯ブラシも、電動のものでした。
市販の電動歯ブラシの中にも「歯科医推奨モデル」なんて文句がついていることもありますね。
「いや、正しいブラッシングを覚えたら、手磨きでいいじゃん」
という意見もあるでしょう。
ですが、歯科に関わるお仕事をしているならともかく、素人が正しいブラッシクングを長年続けるのは困難だと、ぼくは考えます。
歯ブラシの持ち方や手首の動かし方など……人それぞれクセがありますよね。
均等のちからで磨いているつもりでも、強く磨いてしまうところや磨き残ししてしまうところが出てくるはず。
またぼくのように歯並びに難を抱えた方なら、余計に1本1本の磨き方を気にかける必要があります。
1日3回、食後に歯磨きをするとなると、50年の間に歯磨きをする回数は54,750回。
この回数の間、正しいブラッシングをキープし続ける自信がある人は、おそらくほぼいないのではないでしょうか。
電動歯ブラシなら、正しいブラッシングをキープする負担が、手磨きよりずっと少ないです。
歯周病の対策のために、難しい手磨きのテクニックを覚えるのが面倒なら、電動歯ブラシを選ぶべき。
という理論のもと、ぼくは電動歯ブラシに手を伸ばしました。
そのほか電動歯ブラシを使うメリット
電動歯ブラシは歯周病対策として有効な点以外にも、メリットがあります。
- 時短になる
- 洗浄力が高い
- 物によってはホワイトニングの機能もある
電動歯ブラシは手磨きよりも効率的にブラッシングできるため、歯磨きの時間を短くすることができます。
朝の支度がバタバタしがちな人にとっては、ゆとりをもたらしてくれる優秀アイテムとなります。
また短い時間でもしっかり歯垢を落としてくれる洗浄力も、電動歯ブラシのアイデンティティ。
あとこれは電動歯ブラシの性能にもよりますが、ホワイトニング機能のようなオプションが備わっている場合もあります。
ただ電動歯ブラシ初心者にはあれこれ機能が備わっていても使いこなせない可能性も高いです。
何より値段が高くなりますからね。
電動歯ブラシのデメリット

当然、電動歯ブラシはメリットだけでなくデメリットもあります。
しかも数だけで言えば、メリットよりも多いと個人的には考えています。
実際に電動歯ブラシを使ってみたぼくが考える、電動歯ブラシのデメリットは下記のとおり……
- 正しい使い方をしないと、歯や歯茎を傷める
- ヘッドが大きく、異物感を強く感じやすい
- 定期的に充電や電池交換が必要
- 携帯に不向きなデザイン
- 普通の歯ブラシも持っておく必要がある
- 普通の歯ブラシを使うよりコストがかかる
道具にはそれぞれ「使い方」があり、当然電動歯ブラシにも正しい使い方が存在します。
それを守らずに電動歯ブラシを使い続けるのは、歯や歯茎に手磨き以上の負担をかけることになりかねません。
電動歯ブラシの基本は、ゴシゴシと磨くのではなく、歯にブラシをそっと押し当てる、のだそうです。
ぼくのように、ゴシゴシと強く磨くことを正義と考えていた人にとっては、にわかに受け入れがたいですよね。
ですがそれこそ電動歯ブラシの正しい使い方。自分のブラッシングを矯正することが求められます。
他にも上記で挙げたようなあれやこれやのデメリットがありますが……
やはり多くの方が一番気になるのは、電動歯ブラシのコスト面。
ざっくり電動歯ブラシにかかるコスト……
- 電動歯ブラシ(本体):3,000~2万円
- 替えのブラシ:200~700円
- 歯磨き粉(電動歯ブラシ用):500~1,500円
ちなみに本体の値段はけっこうピンキリで、探せば1,000円くらいのものから5、6万円くらいのものまでありました。
(安いのは電池式だったり洗浄力が低かったりと、値段相応の性能)
いずれにしても、手磨きの歯ブラシを使うより費用はかかります。
正直なところ、資産形成にも注力しているぼくもこのデメリットは気になりました。
それでも電動歯ブラシに切り替えることを決めたのは、再三お伝えしているとおり健康への投資だから。
ちなみにもし歯を1本失った場合、一般的な治療オプションとその費用はざっくり以下のようになるようです。
- ブリッジ:20万~40万円
- 部分入れ歯:10万~30万円
- インプラント:30万~50万円
※保険適用になると1万円前後で治療できるケースもあり(インプラント除く)
上記の高額な治療費が、電動歯ブラシを採用することで回避できるなら、安いものだと思いませんか。
「あなたの歯には数千万円の価値があるんですよ」
昔、虫歯の治療で通っていた歯医者さんに怒られたことの意味が、今になって理解できるようになりました。
要するに、将来的に歯にかかってくる治療費を鑑みれば電動歯ブラシのコストは妥当、
むしろコスパのいい選択だと、ぼくは考えます。
【電動歯ブラシ初心者向け】歯周病の悪化を防ぐために最低限覚えておくこと

前項でお伝えしましたとおり、電動歯ブラシは正しい使い方をしないと歯周病を悪化させる可能性があります。
「そんなこと言われたら、怖くて手が出せないよぉ」
分かります。長く手磨きをしてきたなら、その癖を直すのだけでも大変ですからね。
そこで、歯周病の進行を防ぐために最低限押さえておくべき3つのポイントをお伝えいたします。
- ブラシはこすらず、歯列をゆっくりなぞるだけ
- 長時間磨かない
- 研磨剤フリーの歯磨き粉を使う(電動歯ブラシ用がベター)
手磨きでは当たり前だったゴシゴシと磨くブラッシングは、電動歯ブラシでは必要ありません。
歯の表面をなぞるだけでしっかり洗浄できます。
(電動歯ブラシが届かないところはフロスでフォローすればOK)
それと長時間のブラッシングはNG。まあこれは手磨きでも同じですが……。
それと研磨剤の入った歯磨き粉も使わないほうがいいですね。
電動歯ブラシの高い洗浄力に研磨剤のちからが加わると、歯や歯茎の表面をガリガリ削ってしまいます。
以上。
ネットで検索すると他にも電動歯ブラシを使う上で気を付けることはいくつか出てきます。
が、上記3つのことを実施できれば、ほぼほぼ及第点。
「歯周病対策で電動歯ブラシを検討しているけど、使用について注意点が多くて躊躇中……」
という人は、いきなり覚えることはそれほど多くないので、購入のハードルをちょっと下げてみましょう。
以上を踏まえて、電動歯ブラシがおすすめできる人・できない人

とはいえ、すべての人に電動歯ブラシがおすすめ、と言い切るのはちょっと違うのかなとも思っております。
そこで、ぼくが考える電動歯ブラシがおすすめできる人とできない人の特徴を、紹介いたしますね。
電動歯ブラシがおすすめな人……
- 面倒くさがりな人
- 生真面目な人
- 歯のことで将来苦労したくない人
- 外で食事をとらない人
歯磨きの時短やブラッシングの手間を減らす意味で、やはり面倒くさがりな人に電動歯ブラシはおすすめです。
また電動歯ブラシの洗浄力に頼り切らず、フロスなどもちゃんと使う生真面目な人も相性は良いでしょう。
ぼくと同じく将来、歯周病で歯を失いたくないと思っている人なども検討の価値あり。
それと外食の頻度が低い人も、持ち運びしづらいデメリットをほぼ無視でき、電動歯ブラシの仕様満足度は高くなりやすいです。
電動歯ブラシがおすすめしづらい人……
- 振動を不快に感じる人
- コストを気にする人
- 奥歯まで磨く意識が低い人
- 手磨きが好きな人
電動歯ブラシの振動が不快に感じる人は、すぐに使用をやめてしまう可能性があります。
電動歯ブラシの購入前に、爪先で歯を軽くツンツンして「っ痛!?」となるようなら、考え直すのがいいかもしれません。
(重度の知覚過敏があるなら、なおさらですね)
それと電動歯ブラシの購入や、その後にかかってくるランニングコストが気になる人も、相性は△
正しいブラッシング+フロスや歯間ブラシなど併用して歯周病対策できるなら、むしろ手磨きの方が満足度が高いでしょう。
それと電動歯ブラシの大きなヘッドが口の奥まで届きにくいです。おちょぼ口には相性悪いかもしれませんね。
あとは単純に手磨きが好きな人も、わざわざ電動歯ブラシを選ぶ必要はないでしょう。
【約1万円】ぼくがコスパ◎と判断してAmazonで買った電動歯ブラシ

最後に電動歯ブラシの購入を検討している方に、参考としてぼくが購入した商品を紹介します。
メーカーはブラウンの電動歯ブラシですね。
特にブラウン製品にこだわりがあったわけではないのですが……
- 商品が生産中止になる可能性が低い
- 購入している人が多く参考情報が入手しやすい
など、長期のお付き合いをする上で重要な要素の安定性をとるかたちの商品選びとなりました。
(インデックスファンドの選び方にも通ずるところがありますね)
それと電動歯ブラシ初心者にとって、ややこしい操作がないのもポイント。

⇧基本的には電源ボタン(矢印のところ)をスタート時に1度を押すだけ。
ボタンを押して手動停止も可能ですが、2分で自動停止します。
(ちなみにこの2分という時間は、歯科医が推奨するブラッシング時間とのこと)
同シリーズの中では下位モデルですが、十分な歯垢除去力は備わっていると感じました。
強く磨くとと自動減速(+警告ランプ点灯)もしてくれるので、歯や歯茎を傷める心配も少なく、基本の性能としては合格点。
充電式なので乾電池を買う必要がないのも地味にありがたいです。
強いて気になる点を挙げるなら……
- 警告ランプが自分からは見づらい
- ややモーター音が気になる
- ヘッドがやや大きく奥歯が磨きづらい
強く磨いたときの警告ランプが歯磨きをしている本人、つまり自分から直接見づらいです。
まあ鏡を見ながら歯磨きするのが基本なことを考えれば、欠陥ではありませんね。
洗浄力が高いためかそこそこモーター音がするので、テレビや動画を視聴しながらも少し使いづらい……
ですが警告ランプ同様、鏡を見ながら歯磨きすることを想定しているので、仕方ありません。
(どうしても気になる人はノイキャン性能の高いイヤホンのご検討を)
あとは電動歯ブラシの宿命、ヘッドが大きいのも奥歯の磨き残しにつながりやすい気がしました。
もっとも、少し口を大きく開ければ磨くことは可能。
口周りの筋肉のストレッチと考えれば、そこまでストレスを感じることなく使えると思います。
実際に使っていて気になる点はこれくらい。
実際に商品を使っているぼくとしては、欠点以上に恩恵の方が大きく、かなり満足度の高い買い物となりました。
値段が気になる人は下位モデルに1万円以下の商品もありますので、自分に合った電動歯ブラシを探してみてくださいね。
まとめ、長い目で見ると、コストは手磨き>電動歯ブラシになる可能性がある
ここまで、世界三大駄文に数えられる駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
歯周病が視界にチラついてきた30代にとって、電動歯ブラシは検討する価値があります。
ですが記事本編でもお伝えしたとおり……
- 電動歯ブラシの正しい使い方を守らないと、歯周病を悪化させてしまう
- 電動歯ブラシより手磨きの方が、相性が良い人もいる
実際に電動歯ブラシを使ってみて、上記のような印象を抱きました。
しかし現状、手磨きで磨き残しがあったり、歯磨き自体が面倒だと感じているなら……
電動歯ブラシがQOLの上昇やお口の健康維持に大きな貢献をしてくれるかもしれませんよ。
電動歯ブラシが普通の歯ブラシより高いのは事実ですが、1万円ほどの商品でも十分な性能が備わっていることも多いです。
Amazonや楽天市場などの口コミも参考にして、商品選びをしてみるのおすすめですよ。
それではまた!
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