このような疑問を解決するためにこちらの記事を作成しました。
どうもはぐれサラリーマンことファイナンシャルプランナーのサラりんです。
- ドルコスト平均法とはなにか
- ドルコスト平均法が意味ないと言われる理由
- 一括投資する場合の注意点
- 投資初心者にドルコスト平均法は必要ないのか
これらのことをまるっと解決できます。
初めに結論です。
ドルコスト平均法とは……
- 決まった金額で定期的に投資商品を買っていくこと
- メンタルへの負担が少ない投資手法(推奨している投資家も多い)
ドルコスト平均法は意味ないのか……
- 資産形成に軸足を置いているなら一括投資のほうが合理的
- 意味がなくはないがリスクの軽減という意味では気休めという見方もある
それでも投資初心者にとってドルコスト平均法は……
- 覚えておいて損はないテクニック
ドルコスト平均法はNISAでつみたて投資をする場合などでも役立つ投資手法です。
この記事ではドルコスト平均法がどんな投資手法なのかシンプルに解説しました。
また意味がないと言われる理由についても投資初心者向けに解説してあります。
※↓の動画を観ておくと、ドルコスト平均法が意味がないと言われている理由をより深く理解できます。WiFi環境あるなら事前にぜひご確認をっ。
ドルコスト平均法とは? シンプルに解説します
まずはドルコスト平均法について、シンプルに解説いたします。
ドルコスト平均法とは……
決まった金額で定期的に投資商品を買っていくこと
「え、それだけ?」と思われたのではないでしょうか。
すごくハイソな横文字を使っているけど「投資手法」ではないのでは? ぼくも最初はそう感じました。
しかしドルコスト平均法は、金融庁のサイトでも紹介されている由緒正しい投資手法なんです。
出典:金融庁 NISAガイドブック より
↑は4万円の資産を一括投資(グレーの列)、ドルコスト平均法を利用してつみたて投資(緑の列)した際の違いを表しています。
もちろん株価の変動状況によっては一括投資のほうが良い結果を出すこともあるでしょう。
ただし株価が高いタイミングで投資してしまうと、大損する可能性だってあります。
ドルコスト平均法は投資タイミングを分散することで「大成功はしない」けど「大失敗もしづらい」という特徴があるのです。
【山崎元さんの主張引用】ドルコスト平均法は意味がないと言われる理由
- ドルコスト平均法に今後の大きなリスクを軽減する効果はない
- 小額投資がリスク許容度を鈍らせる可能性がある
- ドルコスト平均法(つみたて投資)の資産増加イメージが投資のハードルを低くみせている
ドルコスト平均法をおすすめする人が多い一方、「意味がない」「一括投資のほうが合理的」と主張する著名人もいます。
そこで今回は、経済評論家としてご活躍された「山崎 元」さんの主張を引用しつつ、ドルコスト平均法が無意味と言われる理由について解説します。
ドルコスト平均法に今後の大きなリスクを軽減する効果はない
過去のつみたてはリスク縮小にはつながらない
引用:冒頭動画(トウシル [楽天証券]チャンネル)より
つまりどういうことか……
ドルコスト平均法でつみたて投資を行ったからといって、今後に訪れるかもしれない暴落の対策にはならない
過去にどんな投資手法を用いて投資をしてきたとしても、今後の暴落で減る資産の割合に差はありません。
たとえば一括投資で100万円投資したAさん、100万円を10万円ずつに分けて投資をしたBさんがいたとします。
その後に2人が投資していた商品の価値が半分になったら、Aさん・Bさんどちらも同じように資産は半分になる……ということですね。
それならば、ある程度割安なタイミングで一括投資してしまったほうが、ドルコスト平均法を利用してつみたて投資するよりお得かもしれません。
小額投資がリスク許容度を鈍らせる可能性がある
初期のリスクは過少になりやすい
引用:冒頭動画(トウシル [楽天証券]チャンネル)より
つまりどういうことか……
商品の価値が大きく下がっても資産はあんまり減らないから、調子に乗って危険な投資をしてしまうかもしれない
「投資初心者は小額で無理なくコツコツつみたてを」というのが投資初心者に対する一般的なアドバイス(ぼくもそう伝えているつもりです)
しかし山崎さんの主張は真逆。
小額だからこそ投資初心者のリスク許容度をマヒさせかねないと危惧されているようです。
投資スタート直後にいきなり資産が減ったとしても「これくらいなら全然へっちゃらだ」と思ってしまうと……
- 安易に投資する金額を大きくしすぎてしまう
- 安易にハイリスクな商品を選んでしまう
といった判断ミスを呼び込むことがあるかもしれません。
ドルコスト平均法(つみたて投資)の資産増加イメージが投資のハードルを低くみせている
資産額の推移は過剰に順調に見える
引用:冒頭動画(トウシル [楽天証券]チャンネル)より
つまりどういうことか……
資産が順調に増えているように見えるのは、元本がしっかり積みあがっているから
山崎さんは元本のつみたてを「貯蓄」として、投資で増えた分とは切り離すべきとおっしゃっていました。
出典:三井住友銀行 ホームページ より
確かに上記のシミュレーションを元本(貯蓄)と増えた部分の利息で分けると、資産が増加してみえている要因の多くは元本のようにも感じます。
それとこれは山崎さんの主張ではありませんが、福利で年間に増える資産についても誤解する人が多いです。
年利〇%と聞くと……
「毎年〇%ずつ資産が増えていくんだ!」と考えてしまいがち
ご存じのとおり、株式市場は毎日のように値動きを繰り返しています。
大きく値上がりすることもあれば下落することも日常。ときには歴史に残る大暴落だってあるでしょう。
そんな不安定な世界で、毎年増える資産が一定なんてことは果たしてあるでしょうか。
自分の資産と正しく向き合うためには、年利は増えていく資産増加率の「平均値」としてみたほうが賢明でしょう。
山崎さんはドルコスト平均法を否定する一方、評価もしている
冒頭の動画を確認すると、基本的に山崎さんはドルコスト平均法は意味がない派ですが、人によっては正しい投資手法となりえる、といったお話もされています。
定期的な収入がある人はつみたて投資が適切
ぼくのようなサラリーマンはもちろん、会社から給料をもらって生活しているような人は、つみたて投資、つまりドルコスト平均法は決して無意味ではありません。
そもそも一括投資ができるほどの資金を持ち合わせていないことも多いですからね。
それから今後大きな買い物をするかもしれない30代前後の世代にとっては、投資した資産が緩く拘束されていることもメリットとなり得ます。
投資元本を資産に戻すのには少しの手間と時間がかかります
(資産の流動性が低い、なんて表現されることもありますね)
人間は面倒なことを避ける生き物。資金を投資元本に入れておくことで、銀行に預金しておくより無駄遣いをしづらくなります
以上のことからドルコスト平均法を利用してつみたて投資をすることは、投資の継続力や貯蓄の習慣を身につけることが可能。
意味がないと断言するのはNGです。
ドルコスト平均法ではなく一括投資した場合にもデメリットはある
一括投資は資産を増やすことも主目的にしているなら、確かに合理的な投資手法ではあります。
しかしだからといって万人におすすめできるかというとそうではありません。
なぜなら下記のようなデメリットが存在するからです。
- いきなり暴落したら損失が大きくなりやすい
- 投資タイミングがつかめず投資をスタートできない
一括投資をする場合、投資するタイミングを見誤ると元本が大きい分、損失も大きくなってしまいます。
もちろんつみたてで同じ元本を投資しているなら暴落の損失は同じです。
ただ投資初心者がいきなり一括投資して、いきなり損失が出てしまったら……
「自分には投資なんて向いていなかったんだ……」と挫折する原因になる
また上記のような「いきなり損失」にならないよう注意すると、今度は「いつ投資すればちゃんと儲けが出るんだろう」という疑問が浮かびます。
以上のことから分かるとおり、投資の経験が浅い人は儲けが出やすい一括投資より、ドルコスト平均法を用いたつみたて投資のほうが取り組みやすいです。
【代替案】つみたて投資と一括投資を併用してみる
ドルコスト平均法を用いたつみたて投資も一括投資も、一長一短でどちらが優れているとは言い切ることが難しいです。
そこで提案なのですが、ドルコスト平均法を用いたつみたて投資をメインにしつつ、ケースバイケースで一括投資も行う、というのはいかがでしょうか。
① つみたて投資で毎月決まった額をつみたてつつ、一括投資用の資金を別で貯める
② つみたて中の銘柄が直近の平均価格から下がったなと思ったタイミングで、一括投資用の資金を使って追加投資を行う
ただしこちらの戦略を行う場合、資産のどれくらいを投資元本に回すことができるか、つまり自分のリスク許容度がつかめてから実践することをおすすめします。
【結論】ドルコスト平均法は合理的ではないが意味がないとは思わない
ここまで風雲急を告げる駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
最後にドルコスト平均法が意味のない投資手法なのかどうか、まとめると……
- 意味がなくはないがリスクの軽減という意味では気休めになる場合が多い
- 資産形成に軸足を置いているなら、一括投資のほうが合理的
- 投資初心者はドルコスト平均法を用いたつみたて投資のほうが、メンタル的に投資を継続しやすい
ドルコスト平均法は多くの投資家や情報発信者がおすすめする投資手法です。
しかし万能というわけではありませんし、一括投資という大味な投資手法に負けるケースも多々あります。
ドルコスト平均法を利用したつみたて投資か、それとも一括投資か。一概にどちらが優れているとは言い切れません。
どちらにしようかで迷っている人は、それだけ失敗を恐れている賢明な方だとぼくは思います。
投資の決定は自己責任。どちらの投資手法で投資を行うにしても、自分が納得できてから行動に移すことをおすすめします。
それではまた!
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