NISAの基本ルールを覚えるだけでも精一杯なのに、難しそうなカタカナ戦略のことなんか、できれば考えたくないですよね?
- コア・サテライト戦略はメインのコア商品とサブのサテライト商品を運用する戦略
- 投資の初心者でも簡単に理解できる戦略で実践も容易にできる
- ただ、これからNISAを始める投資初心者は、ぶっちゃけ意識しなくていい
上記のとおりコア・サテライト戦略は、投資初心者にはとりあえず必要ない知識とぼくは思っています。
ですが資産形成の目標によっては利用すべき人もいるため、覚えておいて損はありません。
そこでこの記事では、投資初心者が押さえておくべきポイントに絞ってシンプルに解説しました。
今後NISAでの資産形成をどんどん加速させていきたい人は、さらっと知識武装していってください。
コア・サテライト戦略ってなに? NISAでも利用できるってホント?
まずはコア・サテライト戦略がなんなのか、ざっくり説明していきます。
コア・サテライト戦略とは……
- ポートフォリオを構成するときの資産比率の考え方
- コア(中核)はメインで運用する資産(投資商品)
- サテライト(衛星)はサブで運用する資産(投資商品)
コアとサテライトの比率を変えることで、自分に合ったリスクとリターンの比率に微調整ができるメリットがあります。
余談ですが、サテライトのことをワンチャン儲かるかも? という期待から「お楽しみ枠」なんて呼ぶこともありますね。
で、コア・サテライト戦略なんて大層なネーミングではありますが、結局決めの話。
ですのでNISAで活用することはもちろん可能です
「あ、オレ知らぬ間にコア・サテライト戦略使ってたわ~」
すでにNISAを始めている人の中には、きっとこのように感じた人もいるはず。
言葉を覚えて知人に知識マウントをとるのもいいですが、せっかくなので次項でもうちょっと知識を深堀りしていきましょう。
コアの具体例
コア・サテライト戦略のコアは、みなさんの投資資産の大部分を担うことになる部分です。
コアというだけあって、やはり安定した運用ができる投資商品を選ぶのが望ましいです。
そこでコアにおすすめなのは、王道のインデックスファンド(投資信託)
たとえば……
- 全世界株式の投資信託
- 米国株式の投資信託
- 先進国株式の投資信託
※以前におすすめの銘柄を紹介したこちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
コアで運用する投資商品からは、短期で大きなリターンを狙うことはできずぶっちゃけ面白味がありません。
そのためNISAにおいてコアで運用する商品は、めちゃくちゃ考え抜いて選ぶ必要性が高いと個人的に考えます。
サテライトの具体例
コア・サテライト戦略のサテライトでは、自分の資産形成目標に合わせてリターンの大きな投資商品を運用します。
新NISAの成長投資枠では、サテライトでの運用を想定した様々なハイリターン候補商品を選ぶことができます。
たとえば……
- 新興国株式投資信託
- 米国のNASDAQ100やFANG+連動の投資信託
- 個別の株式
- AIやバイオテクノロジーなど特定分野特化のETF
日本や米国の個別株までつみたて可能なので、コアに比べてサテライトの自由度はかなり高めですね。
それでも1つだけ、ぼくが核心を持って伝えられることがあります。それは……
どんなに想定リターンが大きい投資商品でも、内容のよく分からないものなら絶対に買わないこと
「ちょっとの間、家に泊めてよー。宿泊費くらい出すからさぁ」
このセリフを、見ず知らずの流れ者と高校時代からの気の知れた友人……
どちらから言われた方が受け入れやすいかは明白。それと同じことです。
そもそもの話、
サテライトのことなんて、これからNISAを始める人は意識しなくてよいと、ぼくは思っています。
その辺の理由は次の項目でまたお話しますね。
投資初心者はNISAでコア・サテライト戦略を意識する必要がないと思う理由
前章でも触れましたが、これからNISAで投資をスタートする投資初心者はコア・サテライト戦略なんて無視してOKです。
理由としては下記の3つ……
- 最初はシンプルな投資からスタートすべきだから
- 大きな値動きがストレスにつながりやすいから
- ハイリスクローリターンの商品を選ぶ可能性が高いから
投資に関わらず何か新しいことを始めるときは、いきなり複雑なことはやるべきではないというのは常識。
- テニスの初心者が練習するのは、エアケイの打ち方ではなく相手コートに打ち返すこと
- スケートの初心者が練習するのは、トリプルアクセルでもイナバウアーでもなく転ばずに氷上を滑ること
たとえに年代が出た気がしますが、さておき……
これからNISAを始める投資初心者は、儲け狙いでサテライト戦略を考えるのはちょっと気が早い、ということです。
またサテライトに選ぶ商品は、コアの商品より値動きが大きな点も初心者にとっては不安要素。
- 評価額が上がるときは大きく利益が出てハッピー
- しかし評価額が下がるときはガクッと損失が出る
人間は得をしたときの喜びよりも、損をしたときの苦しみのほうが強く感じやすい生き物だそうです。
こんな精神的な要因で資産形成の第一歩がつまづいてしまったら、もったいないですよね。
あとは単純な理由として、ちゃんとリターンが狙える銘柄を選ぶ目利きが育っていないこともサテライトを無視していい理由の1つ。
ハイリスクな商品のすべてがハイリターンも狙えるわけではない
聞いたことある人もいるかもですが、投資の世界に「ハイリスク・ローリターン」はあっても「ローリスク・ハイリターン」はありません。
コアの商品も選ばなくてはいけない投資初心者にとって、サテライト用の優良な商品選びまでするのは大きな負担。
時間をかければ優良な商品が見つかるでしょうけど、その時間でNISAを始めちゃったほうが生産的です。
投資初心者がサテライトのことを意識するのは……
- コアの商品を選んでつみたてをスタート
- 値動きの感覚に慣れて投資ストレスと上手に付き合えるようになる
- コアのつみたてである程度の含み益が出る
となってからがおすすめ。
③のころには、コアでつみたてている商品に「このままつみたて継続して大丈夫そうだ!」という確信が持てているはず。
盤石なコアがあってこその、攻めのサテライト。
ですのでコアのつみたてが安定するまでは、サテライトのつみたてどころが商品選びだってサボってしまってOKです。
一般的にコア・サテライトの比率は〇:〇がおすすめ?
投資初心者と、すでにNISAでつみたてをしている投資中級者の中には、きっとこのような資産形成意欲の高い方もいらっしゃるはず。
そこでこちらの項目では、守りのコアと攻めのサテライト、この比率について解説します。
一般的にコア・サテライトの比率は……
- コア: 60%~90%
- サテライト: 10%~40%
で調整することが多いです。
ここまでの項目を読まれた方は察しが付くと思いますが……
サテライトの比率が高まればリターンも大きくなりやすいが、リスクも大きくなる
言い換えると、サテライトの比率を増やすほど資産が減少しやすくもなるということ。
「〇〇円くらい利益が出るかもだけど、同じくらい損をするかもしれないってことかー」
サテライトの比率を増やすときは、ざっくりとでもいいので上記のような予想を立てておきましょう。
そうすることで……
- 万が一、サテライトで資産が減っても許容できる
- 買おうとしていたリスク資産の保有が本当に正しいか最終確認できる
「ほとんど精神論じゃん」と侮るなかれ。
上記のシミュレーションを行うだけで、投資のストレスを緩和したり資産を守ったりできますよ。
NISAではコア・サテライト戦略が重要?|まとめ
ここまで、南アルプスの雄大な山々で20年以上の歳月をかけて磨き抜かれた駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
記事本文でも述べましたとおり……
NISAで投資を始めたばかりの初心者はコア・サテライトを意識しなくて良い
です。まずはコアのつみたてだけに集中しましょう。
NISAでの投資に慣れてきたり、転職や副業で資金力が上がったりすれば、サテライトのつみたてに目を向けることもあるかもしれませんからね。
それではまた!
証券口座は投資をするためだけのものではありません。
- 投資に関係する情報を収集する
- 優良な投資先を探す
こういった使い方もできるんです。
moomoo証券のアプリは……
- プロも唸らせるハイクオリティな投資ツールが充実
- そのため、全世界で2200万人以上が利用しています!
さらに今なら口座開設すると、最大10万円相当の個別企業の株が当たるキャンペーンを実施中。
「そうはいっても、いきなり情報の薄い証券会社を利用するのはちょっと怖いなぁ……」
そんな方向けに、moomoo証券の良い点・悪い点、正直な評判などをこちらの記事にまとめました。
チェックしてみて「いいじゃんっ、moomoo証券!」と思ったら、まずはアプリだけでも利用してみてください。