サラリーマンで資産形成を考えている人は「インデックス投資を選ぶのが適切かどうか」悩む瞬間がありますよね。
- サラリーマンがインデックス投資と相性がいい理由
- 特にインデックス投資と相性がいいサラリーマンの特徴
- サラリーマンがインデックス投資をよりお得に行うポイント
初めに結論、
インデックス投資はサラリーマンと相性のいい投資の1つです。
今すぐ儲けを出せる投資ではないものの、長期運用すると高確率でリターンが発生することから「王道の投資」なんて表現もされます。
そんな王道投資にも欠点はあります。が、サラリーマンはその欠点とも上手に付き合いやすいです。
記事後半には、インデックス投資による資産の増え方を左右する情報も記載してあります。
ついでにその辺も眺めていってくださいね。
インデックス投資がサラリーマンと相性がいい理由
インデックス投資はサラリーマンの働き方との親和性がよく、おすすめな投資手法だと僕は考えています。
詳しい理由については次項で解説するとして、まずはざっくりと理由をお伝えします。
- インデックス投資のストレスにサラリーマンは強い
- 安定した収入=安定した投資元本のつみたてができる
インデックス投資は長期で資産を増やす投資。ですので短期の儲けや損は無視してOKとされています。
しかし日々の値動きがまったく気にならないかというと、やっぱり普通の人は多少なりとも気になるもの。
ただ安定した収入があるサラリーマンの場合……
- 投資資産が減っても困らないくらいの生活費が確保しやすい
- 最悪長期で利益が出なくても、年金や退職金があるという安心感がある
- 大金が必要なタイミングで暴落が起きていても融資という選択肢がとりやすい
こういった要素からサラリーマンは、投資資産が減るストレスに比較的強い人種であるとぼくは考えます。
なによりサラリーマンの武器は、毎月決まった日にちに、決まった金額(残業があればそれ以上の金額)が手に入ること。
たとえその金額に不満があっても、少なくとも自営業の人より投資資金の計画は立てやすいはず。
ざっくりサラリーマンがインデックス投資と相性がいい理由はこんな感じです。
インデックス投資と特に相性がいいサラリーマンの特徴
サラリーマンがインデックス投資と相性がいいことを前項で解説しました。
ですがサラリーマンにもいろいろなタイプがあるもの……
このようなタイプのサラリーマンもいれば……
このようなタイプのサラリーマンもいらっしゃるでしょうし……
このようなタイプのサラリーマンだって珍しくありません。
そこでよりインデックス投資と相性がいいサラリーマンの特徴について、詳しく解説していきます。
※一部前項の内容と被る箇所もありますが、ご了承くださいませ。
インデックス投資と特に相性がいいサラリーマンの特徴……
- 投資に時間をかけたくないサラリーマン
- 資産形成を長期で行うことができるサラリーマン
- 低コストで資産運用したいサラリーマン
- 安定したリターンを求めるサラリーマン
- 投資の知識に自信がないサラリーマン
- 大きなリスクを背負うのは避けたいサラリーマン
- 毎日の値動きストレスに怯えたくないサラリーマン
投資に時間をかけたくないサラリーマン
投資にプライベートな時間を費やすことを嫌うサラリーマンに、負担の少ないインデックス投資は相性がいいです。
インデックス投資は初期の設定だけしてしまえば、あとは基本的にノータッチ
投資元本のつみたては自動の設定が可能。
銀行振込やクレカでのつみたてができるので、専用に口座に投資用の資産を振り込む手間はいりません。
資産形成は確かに気になる。けどプライベートな時間は……
- 映画やアニメを観る時間に費やしたい
- 筋トレや体感トレーニングなど自分磨きに使いたい
- 副業やスキルアップ・資格取得に充てたい
といった気持ちが強いサラリーマンは、インデックス投資を検討してみてもいいでしょう。
資産形成を長期で行うことができるサラリーマン
目的が老後の資産づくりなど数十年先にゴールを設定しているサラリーマンは、インデックス投資は手段として悪くありません。
そもそもインデックス投資は長期投資が基本となる投資
「2~3年後にまとまったお金が必要なんだよー」
このような人がインデックス投資を選ぶのは、手段と目的が合致していない状態です。
しかし30年後くらいのリタイアメントプランニング用の資産づくりであれば、正しい選択と言えます。
万が一思ったほどの資産が気づけなかったとしても、サラリーマンには……
- 国民年金
- 厚生年金
- 人によっては退職金
- 人によってはiDeCoなどの個人年金
があります。だからこそインデックス投資のつみたても淡々と続けられるはず。
低コストで資産運用したいサラリーマン
ちゃんと儲けを出してくれるプロに任せたいけど費用が気になる人は、インデックス投資は満足度が高いでしょう。
インデックス投資で購入するインデックスファンド(投資信託とも言う)には信託報酬という保有中にかかるコストが存在する
しかしこれがメチャクチャやすい!
インデックスファンドはいろいろな企業の株をまとめた詰め合わせパックみたいな投資商品です。
にも拘わらず、運用をお任せする対価である信託報酬が驚きの安さ。
インデックスファンドで特に人気な商品「オルカン」の場合……
- 信託報酬は0,05775%以内(2024年6月現在)
仮に元本を100万円入れたとすると……
- 年間コストは約578円(1日あたり約1、6円)
※オルカンをもっと知りたい! というかたはこちらからどうぞ
これだけ安ければ評価額が上がることによるリターンを最大限享受できるでしょう。
ちなみにインデックスファンドよりも高い成績を狙ったアクティブファンドというものもあります。
仕組みはインデックスファンドと同じですが、高い成果を狙うことからコストも高めです。
それなのり8~9割のアクティブファンドがインデックスファンドよりも成績が悪くなりやすい
ちなみにちなみに、プロのように資産運用をしてくれるロボアドバイザーに資産運用を任せる手段もあります。
が、こちらもアクティブファンドと同様、今のところコストが高いので検討の余地なし。
資産は増やしたい! でもプロに任せて高い報酬は払いたくない!
そんなわがままサラリーマンは、インデックス投資だと効率よく資産を築きやすくおすすめです。
安定したリターンを求めるサラリーマン
収入と同様の安定したリターンを求めるなら、インデックス投資は投資候補の上位になります。
インデックス投資は市場平均の成績を目指す投資
これまで株式市場は少しずつ成長してきた。今後も少しずつではあるが成長していく見込みがある
長期で見ると、インデックス投資のリターンは安定しやすい
株式市場は細かい値上がりと値下がりを繰り返しながら、下の図のように少しずつ成長してきました。
出典:Googleファイナンス より アメリカの代表的な指数「S&P500」チャート
サラリーマンの長所は、安定したインカム(収入)が得られること。
逆に言うと、そんなお金の得方を求めてサラリーマンの道を選んだ人もいらっしゃると思います。
投資で求めるものが……
「一生遊んで暮らせる儲けじゃなくてもいいから、小さいリスクで安定したリターンを得たい」
という堅実なサラリーマンにとって、インデックス投資は付き合いやすい投資といえるでしょう。
投資の知識に自信がないサラリーマン
専門的な知識がないけど投資で資産を増やしたいサラリーマンにとっても、インデックス投資はハードルが低く実践しやすいです。
インデックス投資は他の投資手法に比べて……
稼ぐために覚えることがかなり少ない
たとえば個別の株式に投資する場合、ちゃんとリターンを生んでくれるかを細かく分析する必要があります。
- 財務の状況は健全か
- 現在のトレンドへ参入しているか
- 市場のシェア率
- リスクの評価
- (配当金目当ての場合)安定した配当が得られるか
これらを分析する理由や数値の見方から覚えるとなると、投資初心者にはちょっと厳しそうですよね。
その反面インデックス投資の場合……
- インデックス投資は何に投資をするものか
- どの商品を購入していくか(1つの商品でOK)
くらいを最低限覚えておけば、とりあえずスタートはできちゃいます。
ただし……
覚えることが少ないこと≠覚えたことを正しく実践できること
という点には注意が必要です。
大きなリスクを背負うのは避けたいサラリーマン
大儲けできるかもしれないけど、同じくらい損失が出るかもしれないリスクが怖い人は、インデックス投資は付き合いやすいでしょう。
インデックス投資の他の投資手法に比べてリスクが少なめ
例えば個別株への投資の場合、企業の業績悪化や倒産などで資産が減る(なくなる)可能性があります。
他にもFXやレバレッジ型といわれる商品だと、元本以上の金額を運用することから、損失=借金になる可能性もあります。
サラリーマンが余暇を利用して現実的に儲けを出せる投資手法ではないと思いますよね?
(個別株は努力と情報次第でなんとかなりますが)
その点インデックス投資なら……
- 個別企業の業績に振り回されづらい
- 損失が出ても直接借金になることはない
- 長期で保有すれば、資産価値はほぼ上がる
といった感じで、大きな損失につながるリスクは低めに設定されています。
毎日の値動きストレスに怯えたくないサラリーマン
買った商品の値段が下がっていないか毎日チェックしそうな人は、インデックス投資は少ないストレスで続けやすいです。
インデックス投資は長期でリターンを得ることを目的にした投資
買ったものはお金を使うときまで保有し続けるのが基本
ですので日々の値動きで商品の評価額が上がろうが下がろう関係ありません。
短期で儲けを出そうとする投資全般は、値動きのチェックを頻繁にすることになります。
この行動、投資に慣れていない人にとって……
評価額が上がることを期待するというよりは、下がらないことを祈るようなチェックになりがち
これって絶対ストレスになりますよね?
小心者のぼくだったら、仕事中も市場の値動きが気になって作業に集中できなくなるかもしれません。
同様の心配をしている人は、日々の値動きを気にしなくてよいインデックス投資を検討してみてください。
インデックス投資の主なメリットおさらい
前項を読破した人の中には「インデックス投資 メリット」などで検索をしようと思った人もいるでのはないでしょうか。
というわけで前章で小出しにしたインデックス投資の主なメリットを下記にまとめました。
- インデックス投資は低コスト
- インデックス投資は投資手法が比較的シンプル
- インデックス投資はリスク分散が◎
- インデックス投資は平均点の利益を出しやすい
- インデックス投資は長期投資と相性がいい
他にも細かいメリットはありますが、サラリーマンに関係する主要な特徴としては上記のとおり。
詳しく確認したい方は、インデックス投資の基礎知識をまとめた下記もチェックしてみてくださいね。
インデックス投資×サラリーマンの相性の良さをさらに活かすためのポイント
どうせインデックス投資をやるならお得に実践したいですよね。
そこでサラリーマンがインデックス投資をより活用するポイントを下記にまとめました。
- クレカつみたてを利用する
- 王道の投資信託だけをつみたて続ける
- 投資ではなく貯蓄という見方でつみたてを行う
- NISAやiDeCoといったお得な制度をフル活用する
クレカつみたてを利用する
インデックス投資での元本のつみたては、クレジットカードでのつみたてを利用しましょう。
証券会社が指定するクレジットカードを利用することで、お得なポイント還元が受けられる
もし1%のポイント還元が受けられる証券会社×クレカの組み合わせで月に3万円投資した場合……
- 3万円×1%(0,01)=300P
- 年間だと300P×12=3600P
基本1Pは1円で使用でき、お買い物や投資元本に利用できるため、大変お得。
例として主要なネット証券会社と対応するクレジットカードの組み合わせを↓に載せておきます。
楽天証券×楽天カード
SBI証券×三井住友カード、Oliveフレキシブルペイ
auカブコム証券×auPAYカード
長期投資が前提のインデックス投資ですから、こんな小さなポイントでも塵積で大金に化けます。
それから手間をかけたくないサラリーマンにとっては……
- 証券口座(もしくは証券会社が指定する銀行口座)につみたて用の資金を移動させなくてよい
- つみたて設定日が固定なので投資タイミングに悩む必要がない
という点もかなり魅力的に感じるのではないでしょうか。
王道の投資信託だけをつみたて続ける
インデックス投資の場合は個別株投資と違い、1つの銘柄にだけ投資する、というスタイルでも成立します。
その理由は分散が効かないため、投資した企業が業績悪化したら大損をしてしまうためです。
インデックス投資の場合……
市場平均のリターンを目標にした商品への投資のため、それ1つですでに分散が効いている
1つの企業の成績にリターンが左右されにくいという点でも優れていますが、それ以外にも……
- たくさんの銘柄を分析して買い足していく面倒さがない
- みんなが買っているだけに情報が入手しやすい
- 一人勝ちはないけど一人負けもない
などなどメリットは複数存在。
投資の目的がどうであれ、投資スタート時はまず王道の投資信託から始めるのが失敗しづらいとぼくは感じています。
貯蓄という見方でつみたて投資を行う
「資産を増やす」目的ではなく「資産を貯める」という視点で考えると、投資への抵抗感は和らぐと考えています。
投資で増える資産は、全体のうちほんの僅か、となることが多い
シミュレーションでめちゃくちゃ増えているように感じるのは、元本(自分のつみたてたお金)によるところが大きい
実際にシミュレーションのイメージをみてみましょう。
出典:三井住友銀行 ホームページ より
もちろんつみたての金額設定や何年間つみたてを行うかなどの条件で利息(儲け)は変わってきます。
しかし多くのサラリーマンが、だいたいこのようなグラフの形になるはず。
「儲けはあんまり出てないけど、自分のお金だけでこんなに貯蓄増やしたぞ!」
この自己肯定感が、インデックス投資の継続力につながっていきます。
銀行預金と違ってすぐ現金として使用できない点も、無駄遣い防止になり蓄財効果を高める要素となりますよ。
NISAやiDeCoといったお得な制度をフル活用する
インデックス投資をする際は、NISAやiDeCoの制度を活用すると、利益を多く受け取れるようになります。
NISAもiDeCoも……
- 税金が非課税になる制度(iDeCoは掛金が所得控除の対象にもなる)
通常株の儲けには約20%の税金がかかります。
その税金が、NISAやiDeCoの枠内であれば全額非課税。
つまり1000万円の利益をまるっと自分のものにできる、というわけです。
国のために税金を納めたい、という人はそれでもいいですが……
「他のことで血税払っているのに、資産運用のことでまでお金取られたくない!」
という思いがある方は、ぜひ税制優遇が受けられるお得な制度を活用しましょう。
インデックス投資がサラリーマンと相性がいい理由|まとめ
ここまで時間と空間を超越する駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
最後に、今回の重要ポイントをプレイバック。
インデックス投資と特に相性がいいサラリーマンの特徴……
- 投資に時間をかけたくないサラリーマン
- 資産形成を長期で行うことができるサラリーマン
- 低コストで資産運用したいサラリーマン
- 安定したリターンを求めるサラリーマン
- 投資の知識に自信がないサラリーマン
- 大きなリスクを背負うのは避けたいサラリーマン
- 毎日の値動きストレスに怯えたくないサラリーマン
安定した収入があるサラリーマンは、継続的なつみたてのしやすさから、インデックス投資と相性がかなり良いです。
面白味がない投資手法ではありますが、ギャンブル的な要素がかなり少なく、正しく利用すれば誰でも資産を増やせる点はとても魅力的。
またサラリーマンは相性の良さをさらに活かすことで、より効率的に目標の資産を築くこともできるでしょう。
インデックス投資×サラリーマンの相性を活かすポイント……
- クレカつみたてを利用する
- 王道の投資信託だけをつみたて続ける
- 投資ではなく貯蓄という見方でつみたてを行う
- NISAやiDeCoといったお得な制度をフル活用する
お金がなくて悩んだことがある人は、これらの方法を活用してインデックス投資を上手に利用してみてください。
それではまた!
証券口座は投資をするためだけのものではありません。
- 投資に関係する情報を収集する
- 優良な投資先を探す
こういった使い方もできるんです。
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