買うかどうかも分からない銘柄を探すのすら面倒となると、高配当株投資なんてやりたくない、って思っちゃいますよね。
このような悩みを解決するためにこちらの記事を作成いたしました。
- 手順に従えば誰でもできる優良な高配当株の探し方
- とりあえずどんな銘柄があるのか知りたい人向けのサービス
- (スルーも可)超フランクな専門用語の解説
- 高配当株銘柄をNISA枠で買ってもいいのか
これらのことをまるっと解説してあります。
投資初心者でも優良な高配当株を探すのに便利なツールがあります。
ただ専門用語の山に目安の分からない数値入力……挫折ポイントがもりだくさんです。
それを防ぐため、この記事の手順に従っていくだけで優良な高配当株探しができるようにしました。
専門用語とか数字の意味はひとまず気にせず、どんどん手順を進めてみてください。
用語解説も初心者向けのものを記事後半に記載しました。
必要に応じてご確認をっ。
優良な高配当株の見つけ方 手順
優良な高配当株を探すとなると「けっこう難易度が高そうだな」と心配になりますが、実はそうではありません。
なぜなら……
手順にしたがって探せば、優良な高配当株をみつけることは意外とカンタン
だからです。
その優良な高配当株を探す手順というのがこちら……
- スクリーニングサービスを利用して、高配当株のリストを作成する
- リストの中から「これだ!」という銘柄を「IR BANK」というサービスで詳しくチェックする
- 企業のホームページなどで最新情報等を確認する
ここまでの作業を行い「投資しても良さげだな」もしくは「見送ったほうが良さげ」を判定。
やることは難しくありません。頭の悪いぼくでも好きな音楽を聴きながら実践できます。
だからといってラクな作業かというとそうでもありません。
そのためにプライベートの時間を犠牲にできるか、ちょっと考えてみましょう。
これから投資をスタートする予定の人は、インデックス投資のほうが手間も少なくおすすめです。
それに投資自体をやらない、っていう選択もぼくは否定しません。
収入アップや支出の削減だけでも、現実生活を今より豊かにすることはできますからね。
スクリーニングサービスの使い方と数字入力
この項目でやること……
- スクリーニングサービスを利用して、高配当株のリストを作成する
- リストの中から「これだ!」という銘柄を「IR BANK」というサービスで詳しくチェックする
- 企業のホームページなどで最新情報など確認する
こちらを読まれているということは、「面倒な作業をしてでも高配当株投資で成功したい!」ということですよね。
そんなあなたに少しでもラクして優良な高配当株を探してもらいたい!
ということでイメージ図を使いつつ、なるべく少ない操作で探せる手順をご紹介します。
スクリーニング……つまり条件に合うものを探し出すサービスはたくさんあります。
今回は下記3つのスクリーニングサービスで操作説明をしていきましょう。
- SBI証券のスクリーニングサービス(SBI証券の利用者限定)
- 楽天証券のスクリーニングサービス(楽天証券の利用者限定)
- みんかぶのスクリーニングサービス(誰でも利用可能)
SBI証券・楽天証券を使っている人は証券会社を、まだどちらも口座開設していなければみんかぶを選べばOKです。
この画面をスマホで見つつ、パソコンでスクリーニングの画面を操作するのがおすすめです。
数値を入力するときの各項目の内容は、あとでまとめて説明します
とりあえずまずは操作の流れを覚えちゃいましょう
(どうしても知りたい項目は、クリックすれば説明に飛べるようになってますのでご活用ください)
SBI証券のスクリーニング手順
情報量 | 5点 |
---|---|
操作性 | 4点 |
画面の見やすさ | 3点 |
まずはSBI証券のスクリーニングサービスについて、手順を説明します。
-
STEP1スクリーニングページにアクセス
-
STEP2検索条件を入力する
では検索条件を絞り込むために数字を入力していきます。
(出典:SBI証券 公式サイトより)
「財務」というタブをクリック。必要な項目に数字を入力していきます。
なお基本情報はひとまずノータッチで大丈夫です(いろいろ高配当株を買ったあと手薄な業種などあれば触ることがあるかもしれません)
入力する項目が多いと大変なので、高配当株を探すのに重要な項目に絞って入力していきましょう。
サラりん数値はぼくが検索するときの数値にしました。慣れてきたらお好みで調整してみてください※右側の「 以下」は初期値のままでOK
配当利回り(%) 3.3%以上 ROE(自己資本利益率)(%) 8%以上 自己資本比率(%) 40%以上 流動比率(%) 200%以上 売上高変化率(%) 0%以上 経常利益変化率(%) 0%以上 売上高営業利益率(%) 10%以上 -
STEP3検索結果の確認
楽天証券のスクリーニング手順
情報量 | 4点 |
---|---|
操作性 | 4点 |
画面の見やすさ | 4点 |
続いては楽天証券のスクリーニングサービスの手順説明です。
-
STEP1スクリーニングページにアクセス
-
STEP2検索条件を入力する
次に検索条件を絞り込むために数字入力の手順です。
(出典:楽天証券 公式サイトより)
まずは画面を下にスクロールして「詳細条件項目」に移動。
「検索条件を追加」から検索条件となる項目を選んでいきます(すでに条件が入っている場合は画像のように「×」で消しちゃってください)
(出典:楽天証券 公式サイトより)
条件がずらーっと出てきて一瞬ビビりますが、ご安心を。
サラりん画像の赤マーカーで囲った5項目を追加していただければOKです- 配当利回り(%)
- ROE(自己資本利益率)(%)
- 売上高営業利益率(%)
- 自己資本比率(%)
- 過去3年平均売上高成長率(予)(%)
上記5項目がすべて詳細条件項目の中に表示されたら、各項目の数値入力です。
※右側の「最大値」は初期値のままでOK
配当利回り(%) 3.3%以上 ROE(自己資本利益率)(%) 8%以上 売上高営業利益率(%) 10%以上 自己資本比率(%) 40%以上 過去3年平均売上高成長率(予)(%) 0%以上 サラりん数値はぼくが検索するときの数値にしました。慣れてきたらお好みで調整してみてください「過去3年平均売上高成長率(予)(%)」を外して「流動比率(%)」を200%以上で入力してもいいかもしれません。
-
STEP3検索結果の確認
検索条件を入力した時点で、該当する銘柄が右側に表示されているかと思います。
(出典:楽天証券 公式サイトより)
次回以降、検索条件の追加や入力をしなくていいように「Myスクリーナーへ保存」の利用をおすすめします。
サラりん次回以降この結果をすぐ呼び出すことができるので、時短になりますし、なによりラクですあとは隙間時間などを利用して、気になる銘柄をいくつかピックアップしてみてください。
次はみんかぶのスクリーニングサービス紹介に移ります。
みんかぶのスクリーニング手順
情報量 | 3点 |
---|---|
操作性 | 4点 |
画面の見やすさ | 5点 |
最後にみんかぶのスクリーニングサービスについて、使用手順を説明します。
-
STEP1スクリーニングページにアクセス
-
STEP2検索条件を入力する
続いて検索条件を絞り込むために数字入力の手順です。
(出典:みんかぶ 公式サイトより)
画面下部にある「検索条件を追加する」をクリックしてください。
(出典:みんかぶ 公式サイトより)
表示されたウィンドウの「よく使う条件」タブから追加していきましょう。
サラりん画像の赤マーカーで囲った4項目にチェックをつければOKです- 配当利回り
- 自己資本比率
- 3年平均売上高成長率
- 売上高成長利益率
上記4項目が選ばれたら次に進みます。
(出典:みんかぶ 公式サイトより)
「こだわり条件」タブから、さきほどと同じように赤マーカーの項目にチェックです。
- ROE
- 配当性向
上記2項目を選んだら「画面下部にある検索条件を決定する」をクリックしましょう。
(出典:みんかぶ 公式サイトより)
銘柄スクリーニングのページを下にスクロールすると、画像のようにさきほど追加した項目が表示されているはずです。
では各項目の数値を入力します。
手打ちでもいいですし、つまみを左右にドラッグして調整でも大丈夫です。
サラりん「最低投資金額」や「時価総額」が最初から表示されているかもですが、特に入力は必要ありません※右側の枠内は一部を除き空欄のままでOK
配当利回り 3.3%以上 配当性向 0%以上 50%以下 ※要 右側入力 自己資本比率 40%以上 3年平均売上高成長率 0%以上 売上高営業利益率 10%以上 売上高変化率 0%以上 ROE 8%以上 サラりん数値はぼくが検索するときの数値にしました。慣れてきたらお好みで調整してみてください -
STEP3検索結果を確認
スクリーニング機能を使うのが面倒な人向けサービス
ここまでスクリーニングサービスの使い方を読まれた人の中には……
という人もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでもっとお手軽に高配当株を探せるツールについても紹介しておきますね。
利用するサービスは……
- Yahoo!ファイナンス
まず検索サイトで「Yahoo!ファイナンス 配当利回り」と検索してください。
(出典:Google 検索より)
表示された検索結果から上記のページにアクセス。
(出典:Yahoo!ファイナンス 公式サイトより)
到着しました。
一番右側に配当利回りが表示されているかと思います。
あとは良さそうな銘柄がないか、気が向いたときに眺めるだけでございます。
「IR BANK」で高配当株を詳しくチェック
この項目でやること……
- スクリーニングサービスを利用して、高配当株のリストを作成する
- リストの中から「これだ!」という銘柄を「IR BANK」というサービスで詳しくチェックする
- 企業のホームページなどで最新情報等を確認する
スクリーニングサービスなど利用して気になった銘柄を見つけたら、次は……
「IR BANK」というサービスで、高配当銘柄の過去データを深堀りする
こちらもたくさんのデータ・数字と向き合うことになります。ですが心配ご無用。
最低限確認が必要な項目、8つだけに絞って紹介します。
もしそれでも途中で心が折れてしまったら、めちゃくちゃシンプルなデータの見方を最後に記載したので、そちらだけでもご確認を。
高配当銘柄の過去データを表示させる
まずはIR BANKにアクセスして高配当株のデータを表示させましょう。
大丈夫、手順どおりにやれば誰でもできます。
まずは「IR BANK」で検索。
(出典:Google 検索より)
ヒットしたページの中から画像のサイトにアクセス。
(出典:IR BANK 公式サイトより)
こちらIR BANKのホームページ。
左上の検索窓に企業名or証券コード(4ケタの数字)を入力して検索をかけてみてください。
(出典:IR BANK 公式サイトより)
入力ミスがなければ、検索した企業が表示されると思います(ぼくは「任天堂」で検索)
画像の「銘柄TOP」欄から企業のリンクボタンをクリックしましょう。
(出典:IR BANK 公式サイトより)
株式情報の画面になったら、左側「Link」欄にある「決算」をクリックします。
(出典:IR BANK 公式サイトより)
このような画面が表示されたら準備完了です。
高配当銘柄の過去データを確認していく
それでは、表示させたデータから必要な情報を洗い出していきます。
フライングでざっと画面をスクロールされた方はすでにお気づきと思いますが、膨大なデータが表示されています。
たださきほどもご案内したとおり、高配当株を探すのに必要な項目はそれほど多くありません。
優良な高配当株銘柄を探すため特に重要な8つの項目を順番にチェック
例によって項目の用語説明は後回し。知識は後から補っていきましょう。
確認する8項目……
- 売上高
- EPS
- 営業利益
- 自己資本比率
- 営業活動によるCF
- 現金等
- 一株配当
- 配当性向
①売上高
(出典:IR BANK 公式サイトより)
チェックすること……
- どんどん額が増加しているか
- 増減にムラがないか
②EPS
(出典:IR BANK 公式サイトより)
チェックすること……
- どんどん額が増加しているか
③営業利益率
(出典:IR BANK 公式サイトより)
チェックすること……
- 数値が5%以上か
- どんどん%が増加しているか(してなくても5%キープなら〇)
④自己資本比率
(出典:IR BANK 公式サイトより)
チェックすること……
- 50%以上か(40%あれば及第点)
⑤営業活動によるCF(キャッシュフロー)
(出典:IR BANK 公式サイトより)
チェックすること……
- 過去10年で赤字かないか(常にプラスだったか)
- ちょっとずつでも額が増加しているか
⑥現金等
(出典:IR BANK 公式サイトより)
チェックすること……
- どんどん額が増加しているか
⑦一株配当
(出典:IR BANK 公式サイトより)
チェックすること……
- ちょっとずつでも額が増加しているか
- 増減にムラがないか
⑧配当性向
(出典:IR BANK 公式サイトより)
チェックすること……
- 50%以下か
以上、8項目のリストとチェック内容でした。
シンプルな良し悪し判定法
では、最強にシンプルな数値の見方をお伝えします。
- 数値が年々右肩上がりなら◎
- 赤グラフになってるところがなければ◎
- グラフがガタガタしてなければ◎
ちょっと乱暴ですが、だいだいこれで確認できちゃいます。
もちろん実際に投資というアクションまで実行するつもりなら、先ほど紹介した8項目はしっかりチェックしておくことをおすすめします。
企業の情報にアクセスする
この項目でやること……
- スクリーニングサービスを利用して、高配当株のリストを作成する
- リストの中から「これだ!」という銘柄を「IR BANK」というサービスで詳しくチェックする
- 企業のホームページなどで最新情報等を確認する
ここまで高配当株のデータチェック、お疲れさまでした。次がラストです。
企業のホームページやニュースサイト・動画サイトなどで、最新の情報を確認
今回は企業のホームページで確認すべき内容を解説します。
①まずはグーグル等で「企業名 IR」と検索。
②表示された企業のページをクリックします。
(出典:Google 検索より)
「任天堂 IR」で検索するとこのようなページ名みたいですね。
(出典:任天堂 公式サイトより)
企業のページに移動したら「決算説明資料」を探しましょう。
決算説明資料ってどんな資料?……
- 直近3ヶ月の売り上げや利益などの成績が記載されている
- 現在取り組んでいる分野の調子や今後の見通しが記載されている
これまた資料のテンプレが企業によって異なるので、始めてみるととっつきにくく感じると思います。
ここで確認した情報が……
- IR BANKで確認した過去データと大きく乖離していないか
- 取り組んでいるビジネスは順調か
- 取り組んでいるビジネスが流行に乗っている分野か
- 今後の展望に期待が持てるか
などなどずらーっと眺めていきます。
決算説明資料が見つからないときは……
「決算短信」の資料で代用
意外とページ数多くて文字も詰まっています。ですので1ページ目の内容だけ押さえればOK
確認したあとに……
という確信が持てたらその高配当株銘柄を買い付ける、となります。
この値段になったら買う、という「指値注文」を利用してもいいかもしれません。
ただ欲張るといつまで経っても注文が成立しないこともありますけどね。
高配当株探しツールで出てきた用語説明
ここまで高配当株の探し方手順と機械的に入力する数値の解説を行ってきました。
続いては保留にしていた、各項目の用語説明に移ります。
飛ばしたい方はこちらから。
NISAの枠で高配当株を買うべきか
高配当株投資による配当生活。ステキですよね。
少しでももらえる配当金を増やすために、非課税口座であるNISAを利用しようと考えている人も多いのではないでしょうか。
ただそれが正しい選択かどうかは人によって異なります。
ぼくの考える基準
- 月3~5万円くらいの配当金を目標にしているならNISAの枠を使ってOK
- 配当金だけで生活をもくろんでいるならNG
- 資産をどんどん増やしたいと思うならNG
- 米国株や米国ETFで配当金や分配金をもらうなら、ぼくだったらNG
月の配当金で生活が今よりちょっと潤ったら嬉しいな、と思っている人はNISAの枠を使う価値はあるでしょう。
NISAで高配当株投資をする場合……
- 利用できる枠は成長投資枠の1200万円
この1200万円の枠を使って現実的にもらえる配当金が、だいたい3~5万円。
ですのでそれ以上の額を目指すのであれば、最初からNISA口座ではない特定口座と呼ばれる口座でまとめてしまうべきでしょう。
あとは高配当株という名称につられてやろうとしている方も、知識武装してから再度検討することをおすすめします。
高配当株投資はメリットもありますがデメリットもたくさんある投資です。
NISAの貴重な枠を使う価値があるかどうか、未確認であれば下記の記事を参考にしてみてください。
優良な高配当株探しツールの使い方|まとめ
ここまで世界政府公認の駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
今回紹介した手順を実施すれば、長期間で安定した配当を出してくれる優良な高配当株に出会えるはずです。
実際に投資を行う場合、最終決定は慎重に行ってください
余裕資金を小額ずつ、いろいろな銘柄に分散して投資することが慣れていないうちは特に重要となります。
もちろん高配当な銘柄を探すだけなら無料。
買いたいときにすぐ行動できるよう準備をしておく、こういった地味な努力も大切ですよ。
それではまた!
証券口座は投資をするためだけのものではありません。
- 投資に関係する情報を収集する
- 優良な投資先を探す
こういった使い方もできるんです。
moomoo証券のアプリは……
- プロも唸らせるハイクオリティな投資ツールが充実
- そのため、全世界で2200万人以上が利用しています!
さらに今なら口座開設すると、最大10万円相当の個別企業の株が当たるキャンペーンを実施中。
「そうはいっても、いきなり情報の薄い証券会社を利用するのはちょっと怖いなぁ……」
そんな方向けに、moomoo証券の良い点・悪い点、正直な評判などをこちらの記事にまとめました。
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